◎電卓の機能(管理人推奨)
電卓を使うのはみなさんご自身ですから、基本的にはご自分の使い易いもの、気に入ったもの、長年愛用しているものでよいと思います。でも、もしこれらか新規購入を考えているのであれば、次のような機能をもった電卓を選ぶとよいと思います。次のような機能を有する電卓は実務に就いてからも必ず役立つはずです。
各機能には重要度を★印で表していますが、重要度について、最も重きを置いたのは申告書の作成(とりわけ輸入申告書の税額計算とその転記)に対する有用性です。最も速く、正確に、しかも計算のレベルと申告書への記載のレベルを電卓上で確認しながら作業を進めるために求められる機能(電卓)とはどのようなものなのかという点です。つぎに、通関士試験合格後も実務に就いてからずっ〜と使い続けていけるようなものであることも副次的な基準としました。これから購入するのであれば間違っても980円の電卓とかは選ばないことが賢明です。
重要度は★印が多くなるほど重要で、三つが最高に重要ということを示しています。
●[00](数字の00)キー (重要度 ★★)
[00]キーは、付いているととても便利です。使い方としては、要するに[00]キーを押せば百(100)ということです。特にきっかりの数字(100、1,000、10,000、100,000、1,000,000など)を打つときには非常に重宝します。考え方としては、百は[00]を一回、千は[0]と[00]を打てばよいし、万は[00]を二回とだけ覚えておけばそれでオッケー。例えば、16万だったら、16と打ってから[00]を二回。1,200万だったら、1,200と万と考えて1,200([1][2][00])と打ってから[00]を二回、な〜んていう風にやってけばいいだけです。[00]キーの使い方は文章だといまいち上手く説明できないなぁ。。。まぁ、[00]キーの使い方は習うより慣れろですからねぇ〜。一度使うと、便利すぎて手放せなくなるはずです。
●[%](パーセント)キー (重要度 ★★★)
[%]キーも、あればとっても便利です。延滞税の計算や税率計算において率を小数点に直すことなくダイレクトに打てますからね。まぁ、小数点数で打っても別に構わないといえば構いませんが、計算でミスをなくす最もよい方法は、打つキー数を減らすのが一番なのです。キーを打つ数が多くなればそれに比例してミスの発生率も高くなります。ですから、小数点で打つよりも[%]キーを使った方が打つ数も減らせるし、何よりも分かりやすいと思います。小数点換算だと小数点桁違いなどのうっかりミスも出ないとも限りませんしね。
●大きい[+](プラス)キー (重要度 ★★★)
なぜ[+]キーが大きいものがよいのかといえば、計算結果を表示する際には[=]キーなんて使わずに[+]キーを使うからなのです。つまり[+]キーは[=]キーの代わりもしちゃうんです。私も[=]キーなんて滅多に使ったことありません。そもそも多くの電卓もこのことを前提として作られています。だから、[+]キーは大きくて打ちやすいところにあるのに対して、[=]キーは小さくて打ちづらいところにあるものが多いのです。
そんなわけで普段から計算結果を表示させる場合、つまり[=]と打ちたいときには、[+]キーを打つクセをつけましょう。そして、[+]キーが大きくて打ちやすいところ(右利きの方であれば、数値キーの右下側)にある電卓を選びましょう。
●シフトキー (重要度 特★★★)
 シフトキーは、表示数値を右に移動して、表示数値を訂正する場合などに使います。通常の電卓使用においてもシフトキーはあった方がメチャメチャ便利です。長い計算などである特定の数値を打ち間違えた場合にも、最初から計算をやり直すことなく、打ち間違えた箇所だけを訂正してそのまま計算を続行することができます。
さらに、そのような便利さに加えて、通関士試験では、輸入申告書作成において、スーパースペシャルな威力を発揮します。具体的には、税額の端数処理をシフトキーで行いながら、計算を続行していけるのです。
ただ、シフトキーの選び方について注意していただきたい点があります。実はメーカーによってシフトキーの機能に若干違いがあるのです。そして、こればっかりは実際に電卓を叩いてみないとわかりません。店頭で次のことを是非試してから購入して下さい。
例えば、123×11、[=](または[+])と叩きます。そうすると表示部に1,353と表示されるはずです。では、ここでシフトキーを二回ほど押して二桁戻します。そうすると表示部には13と表示されているはずです。ここで[0]を二回ほど打ってあげます。そうするとどうなりますか?
実はこの結果がメーカーによって異なるのです。あるメーカーですと、[0]と打ったのがそのまま挿入されて、[0][0]と打てば、1,300と表示部に表示されます。これに対して[0]と打った時点で、表示部の表示が0となってしまうものもあります。つまりメーカーによって計算結果に対してシフトキーが適用できるか否かという違いがあるのです。前者は計算結果に対してもシフトキーがつかえる例で、後者は計算結果に対してはシフトキーが使えない例なのです。
輸入申告書作成において重宝するのは前者の計算結果に対してもシフトキーが使える電卓です。計算結果に対してシフトキーが使えるということは、すなわち電卓上で端数処理ができるということを意味しています(具体的には、計算結果の下三桁ないし二桁をシフトキーで戻し、その戻した分0を挿入していく作業です)。
購入する際には、計算結果に対してシフトキーが使えるかどうか必ず確認してから購入しましょう。
●桁区切り表示機能 (重要度 ★★★)
桁の見間違いを防ぐ意味で、桁区切り表示はあった方がいいです。桁数が大きくなると、ついうっかり桁の見間違いなんてこともよくあります。でも、まぁ、桁区切りの表示は、現在の電卓ではほとんどついていると思いますので問題ないとは思いますけど。ちなみに桁区切りが表示されるのは、1,000(千)、1,000,000(百万)、1,000,000,000(十億)ですから、桁表示(,)の前は下桁から千、百、十と順になっているんだと覚えれば早いと思います。
●アンサーチェック機能 (重要度 ★)
アンサーチェック機能とは、初回の計算結果を記憶し、次の(二回目の検算)計算結果と照合して正しいかどうかをチェックできる機能です。計算量の多い場合などは非常に有効な機能ですが、まぁ通関士試験を前提とすると、あまり活躍の場面はないかもしれません。通関士試験ではさほど計算量は多くはありませんので、アンサーチェックを利用せずとも最初からもう一度計算すればいいだけの話です。
●メモリー機能 (重要度 ★)
メモリー機能も複雑な計算をする場合や計算量の多い場合には、非常に有効な機能ですが、通関士試験を前提とすると、あまり活躍の場面はないでしょう。ただし、シフトキーを使わないのであれば、輸入申告書における税額計算でメモリー機能は大活躍できます。もっとも、私個人としては、輸入申告書における税額計算では、メモリー機能を活用するよりもシフトキーを活用した方がはるかに楽に、かつ、ミスを少なく計算できると考えています。
●日数計算機能 (重要度 ★★★)
日数計算機能は、文字通り特定の日から特定の日まで一体何日なのか計算してくれる機能です。通関士試験との関連では、やっぱり延滞税計算の前提としての日数計算でその威力を発揮します。もちろん、指折り数えてもいいのですが、数ヶ月に渡るような場合には、大の月、小の月なども考慮しなくてはならないので、電卓で日数計算した方がはるかに楽で確実です。ちなみに、延滞税計算ではとかく延滞税の計算方法ばかりに目がいきがちですが、実は日数計算のミスもとっても多いようです。このようなケアレス・ミスはとっても勿体ないですよぉ。
老婆心ながら付け加えますと、電卓で日数計算しない場合には、西向く士(にしむくさむらい)は31日までない(=小の月)と覚えます。2月、4月、6月、9月、11月(士は十一に見えるから)は小の月なのですね。でも、電卓使った方が確実ですよぉ〜。 |